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地元で働くという選択、暮らしの風景を描いていく設計
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はじめまして。丸山アーバンで設計業務に携わっている齋藤です。私は結婚をきっかけに湘南で暮らしはじめ、気づけばもう25年以上が経ちました。
最初は「海の近くに住んでみたい」という単純な理由からでしたが、このまちでの日々の暮らしを通して、今ではすっかり湘南が私の人生の一部になっています。
以前は横浜の坂の多いエリアに住んでいたので、辻堂の平らな地形と広い空にまず驚きました。自転車でどこにでも行けて、海までの距離も近い。
朝の風、夕方の光、潮の香り、そうした小さな日常の積み重ねが、このまちの魅力をより深く感じさせてくれます。
辻堂で見つけた、暮らしのちょうどよさ

私が住んでいる辻堂エリアは、海とまちがほどよい距離で共存しています。朝はサーファーが波を待ち、夕方には犬の散歩をする家族連れが並ぶ。自然と人の暮らしが溶け合っているような風景が、ここにはあります。休日は辻堂海浜公園でピクニックをしたり、子どもの自転車練習を見守ったり。
ちょっと足をのばせば、おしゃれなカフェや雑貨屋さんも点在していて、「今日はどこでお茶しようか」と話す時間もまた楽しい。そんな日常のなかで、暮らしの豊かさとは便利さだけではなく、“自分らしく過ごせる余白”なのだと気づかされました。
大好きなまちで「暮らしを提案する」仕事

そんな大切なまちで、設計という形で暮らしを提案できることに、私は大きなやりがいを感じています。
丸山アーバンの仕事は、ただ建物を設計することではありません。「その土地にどんな暮らしが似合うか」を考えながら、まちに新しい風景をつくることです。湘南は海が近く自然が豊かな一方で、潮風や日差しなど気候の影響もあります。それらを考慮しながら、光の入り方や風の抜け方、素材の選び方を工夫する。
さらに、共用部やエントランスで人が自然と挨拶できるような動線づくりを意識する。そんな小さな設計の積み重ねが、「湘南というまちに合った暮らし」を生み出していきます。
実際に自分が暮らしているからこそわかる感覚や、「こういう暮らし方をしたら気持ちいい」というリアルな体験を、設計の中に落とし込めるのは地元で働くからこそ。それが、この仕事の一番の魅力だと感じています。
湘南らしい暮らしを、設計で形に

湘南での暮らしというと、「海のそばのリゾート」というイメージを持つ方も多いかもしれません。でも、実際に住んでわかるのは、ここでの暮らしは“自然体”であることの心地よさにあります。仕事も家事も忙しい日々の中で、朝の5分、海辺を散歩して深呼吸するだけで気持ちが整う。そんな“余白のある暮らし”を、私はこのまちで大切にしています。
だからこそ、設計でもその余白を感じられるような住まいをつくりたい。例えば、 休日にコーヒーを飲みながら風を感じられるバルコニー、サーフボードや自転車が置ける湘南らしい玄関土間、趣味やワークコーナーとして活用できる小さな空間。
特別なことではなくても、日々の暮らしの中に“ちょっとした幸せ”を感じられるような工夫を意識しています。
地元で働くという選択

そして、地元で働くことで得られるものは、本当に多いと感じてます。提案する土地は生活圏内にあることも多く、「この道沿いの建物、今度こんな風に生まれ変わるんだ」と実感しながら設計に取り組むことができ、完成した建物の前を通るたびに、「あの時のプランが、今ここに暮らす人たちの居場所になっている」と思うと、胸が温かくなります。
地元で暮らし、地元で働く。それは、ただ通勤距離が短いというだけでなく、“自分が愛するまちに関わり続けられる”という幸せがあります。湘南のまちの魅力を少しでも引き出せるような建物を設計し、まちと一緒に成長していく。そんな仕事ができる環境に、心から感謝しています。
一緒に、湘南のまちをつくっていける仲間へ
これから設計の仕事を志す方、または湘南での暮らしに興味のある方へ。丸山アーバンの設計は、図面だけを描く仕事ではありません。
まちに寄り添い、暮らしの風景を描いていく仕事です。湘南が好き、人の暮らしに寄り添いたい、そんな気持ちがある方には、きっとやりがいを感じてもらえると思います。
地元で働くということは、“自分の暮らすまちを、少しずつ良くしていく”ということ。このまちがこれからも心地よく、人と人が自然につながれる場所であるように、私たちは設計を通してその一端を担っていきたいと思っています。