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宮城で震災復興を志し、Uターンで湘南へ。自然の美しさと調和する建築設計にかける想い

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初めまして、丸山アーバンの宿谷です。
設計プランニングから営業まで担当しています。

横浜市内が地元の私は、東日本大震災を機に、宮城県に移住し、被災地での建築再生の仕事をしながら、自然豊かな宮城でのスローライフ生活を楽しみ、この度神奈川県にUターンして参りました。私のこれまでの経緯とこれからの丸山アーバンでの仕事の思いを綴らせて頂きます。

 

美大で学びながら環境問題に導かれ設計の道へ

昔からモノづくりが好きだった事もあり、中学生の時から美術大学の付属に進学しました。大学までの10年間は、毎日のように美術の授業があり、学生時代は友人と制作課題についてディスカッションしながら刺激を受け、モノづくりについて日々あれやこれやと考えることがとても楽しかったです。

大学で空間デザインの勉強をしていた頃、身の周りにある美しいモノ•色•カタチについてあれこれ考えてた時、魅力的なデザインの全てを兼ね備えているものは人工的なモノよりもやはり自然界にあるモノ。
「これを超えられるような美はない」と考えるようになりました。

木の葉の一枚一枚の色、空の色の多様なグラデーション、花や木そのものの曲線の美しさ、どれもこれらをデザイン的に超えるものを作るのは、到底敵わないな…。

そう思った時、自然界の持つ美のチカラを最大限に活かした環境作りが私の美しいと感じる空間の価値観に変わっていきました。

近年の日本の街並みを見た時、地球に生きている私たちが、美しい自然と共に、美しいモノを作り、本当の豊かな生活を営むことが出来ているのか…。
そんな答えを自分なりに見つけていきたいと思い、建築設計の仕事に就きました。

初めは、国産の木だけを使って、昔ながらの日本建築の良さを最大限に活かした設計デザインの事務所で仕事をさせて頂き、住宅や福祉施設・教会などの設計をしました。

徹底的に自然の素材にこだわり、木そのものの持っている強さを生かして、大きな空間を作り上げる建築は、視覚的にも美しいだけではなく、心身共に人を細胞レベルから元気にする、力ある建築が出来るのだという事を身をもって実感し、優れた機能、また日本の四季折々に合った空間設計のあり方を深く学ぶことが出来ました。

美しいモノの定義は、見た目だけではなく、機能的にもしっかり役割を果たしていて、社会的にも存在価値のあるモノ。そこに、人は魅力を感じて惹きつけられますよね。そんなモノづくりを追求していきたいです。

しかし、また一方で日本の職人さんの持つ技術にも驚きました。大工さんに、建具屋さん、左官屋さん…etc。技を極めた職人さんの作り上げるモノにはどれも美があります。もうアートですよね!
日本の優れた職人さんが、急激に減少している中で、半世紀後に、日本の建築業界はどうなってしまうのかと考える事もあります。

 

東日本大震災をきっかけに宮城へ、家族で過ごしたかけがえのない日々

結婚して数年後、東日本大震災が起こり、大工の主人と共に宮城県へ移住。
2人で様々な家を一からリフォームし、津波で全壊した家を再生しました。

1階がすっぽり津波で流されてしまって、2階だけ残っていたようなお家も沢山あって、用途に合わせて増築なども加えながら、リフォームプランを提案し、工事しました。

被災された方が高台へ移転するのには、数年かかる状況だったので、早く避難所や仮設住宅から家に帰りたいという方も多く、被災した家をリフォーム、修繕する他ありませんでした。
とは言え、我が家。その場しのぎの修繕は出来ません。被災して疲労困憊の時だからこそ、どこよりも安心して快適に過ごせる住まいのご提案を心がけました。

自然の中での暮らしに憧れを持っていた私達は、宮城県の登米市という自然豊かな場所で畑をお借りしながらスローライフな生活も体験する事が出来ました。日本カモシカが家の周りを歩いていたり、自然のホタルも初めて見ました。ご近所付き合いも楽しくて、人の優しさに触れながら子育て出来る宮城県は、最高でしたよ。

そして震災から13年、子供も大きくなり子供の進学をきっかけに、親の近くにも身を置きたいと考え、実家のある神奈川県にUターンして来ました。

 

自然を謳歌する湘南のスローライフ生活と仕事のやりがい

スローライフ生活を謳歌していた私は、都会では働けない(笑)と思い神奈川でもスローライフ生活の匂いがする湘南エリアで、設計デザインの仕事が出来る株式会社丸山アーバンに入社致しました。

丸山アーバンでは、単に賃貸住宅を建てるという概念ではなく、湘南エリアの街を湘南らしいライフスタイルに沿った形で創造し、さらに新しい人を招き入れ、街を活性化させる。そのための街づくりの一端を担っているという概念で、モノづくりをしているため、仕事はとてもやりがいがあります。

 

さいごに

都会から少し離れたオアシスで、住む人が自分だけの充実したライフスタイルを実現出来る住まい、そしてコミュニティーの場を創造すること。そこから、湘南というエリアの価値を押し上げていく事。それが、結果的に建物を所有されているオーナー様にも満足して頂ける事にも繋がります。

湘南を知り尽くした丸山アーバンだからこそ出来る事を、もっと沢山の方々にも知って頂き広げていけるよう頑張って邁進していきたいと思います!