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【まち紹介】茅ヶ崎/東海岸南
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茅ヶ崎市東海岸南は言わずと知れた茅ヶ崎の一等地ですが、人気の背景には明治以来別荘地があったことが由来しており、名だたる文豪や、文化人が続々と茅ヶ崎に別荘を建てたり、移り住んで来たりとした背景があります。
今回はこのまちについてご紹介いたします。
茅ヶ崎市東海岸南のまちなみ
高砂通りとラチエン通りの間に挟まれた範囲で、北限は鉄砲道となっています。
今ではほとんど分譲化されたり、マンションが建設されたりと当時をしのぶ建物は少なくなっていますが、一般公開されている建物や庭園が今も残っています。
松を始め、樹齢のある木々が多くあり、幼稚園もすぐ近くにあるため、子供も多い印象を受けます。
松並木に茅ヶ崎・東海岸南らしい風情を感じられ、竹垣や立派な門構えを構える邸宅も残されています。
開高健記念館
「悠々として急げ」の名文句でも知られる、芥川賞作家の開高健氏(1930-1989)は晩年の1974年からの15年間を茅ヶ崎・東海岸南で過ごしました。
小説家でありながら、ベトナム戦争最中には特派員記者として従軍記者として戦地に赴き、ゲリラ戦に巻き込まれながらも奇跡的に生還しました。この戦争体験を基にした『輝ける闇』を執筆し、1968年、毎日出版文化賞を受賞します。
△書斎は生前のまま保存されています
また、釣りが趣味で書斎には自分で釣り上げた魚の剥製が所せましと飾られており、人柄がよく伝わってきます。
茅ヶ崎に住んでいる間は、週2日の水泳に通う以外は殆ど家にこもっていたそうです。
△気持ちの良いサンルームも当時のまま。
自邸は現在、「開高健記念館」として金~日の週末にオープンしています。
http://kaiko.jp/kinenkan/
氷室椿園
椿が好きだった氷室夫妻の元邸宅です。
現在は茅ヶ崎市に寄贈され、約850坪弱の敷地には200種類もの椿が植えられています。
昭和10年に建てられた主屋は昭和期の都市近郊における別荘開発の様相を伝える建造物として評価され、2018年11月茅ヶ崎市によって国の有形文化財として登録がされました。椿以外にもツツジや松、蓮、菖蒲などが育てられており、一年を通じて楽しむことができます。
http://www.city.chigasaki.kanagawa.jp/kouen/1006491/tsubaki/1006509.html
一歩住宅街に入ると、狭い道が入り組んでいるのも茅ヶ崎海側の特長です。
是非、マップを片手に開放的な現代と、ノスタルジーを感じる独特な茅ヶ崎の文化に触れてみてはいかがでしょうか。